脳を本気にさせる勉強法

教師は、「生徒に勉強しなさい」と言うことが多いです。

しかし、実際教師自身、勉強法をよく知らないことが多いと思います。

そこで私は教師として勉強法を学ぼうと決心しました。

その時に手にしたのが、

「脳を本気」にさせる究極の勉強法 ~瀧 靖之~

でした。

これから特に私が関心を持ったカテゴリーについて紹介していきます。自分が興味をもったカテゴリーだけでも読んでみてください。

➀勉強の環境づくり

➁時間帯と勉強方法

➂睡眠前に10分復習する

➃教材選びについて

➄好きな科目が嫌いな科目を伸ばす

➅勉強する理由を死ぬほど考える

➆海馬の特徴を理解する

➇集中力を保つ工夫

 

➀勉強の環境づくり

勉強しやすい環境を作ることが大切です。

それは、勉強机を買う、参考書をそろえるということではなく

勉強用のスペースを作らず、勉強のための特別なものを用意しないことで、「いつでもどこでも、思い立ったときに勉強できる用意しておく」

ということです。

勉強用のスペースを作らない代わりに、勉強道具をなるべく身近に置くことが重要です。

そのことにより、実行までの障害が少なくなります。障害が少なくならば脳はやる気になります。

 

➁時間帯と勉強方法

私たちは視覚から多くの情報を得ているため、目を開けているだけで脳は疲れを貯めていきます。

そのため、朝のほうが頭が整理されているので論理的思考力やひらめきが必要とされる勉強は、朝に行ったほうがいいです。

 

➂睡眠前に10分復習する

前回の記事で睡眠前に学習することは効果があると紹介しました。

この本では加えて、睡眠前に学習した後はすぐに寝ることを勧めています。

勉強後に他のことをしてしまうと、そのことと学習内容が混ざってしまいます。

これを「記憶の撹乱」と言います。

 

➃教材選びについて

いきな難しい教材を選ばない。

脳の偏桃体(へんとうたい)という部分は、「好き嫌い」を判断する場所です。

この偏桃体は記憶を司る海馬の近くにあります。

そのため、好きだと思って勉強できれば、海馬にもいい影響が与えられます。

好きな先生の科目が好きになる理由はここにあるんですね。

つまり、まずは簡単なテキストから始めて全体を把握してから、難解なテキストに挑戦することで海馬の働きを最大限に生かすことが出来ます。

 

➄好きな科目が嫌いな科目を伸ばす

脳の汎化(はんか)という部分は、ある能力が伸びると、それにともなって他の能力も伸びるという特徴があります。

勉強のやる気がどうしても起きない場合は好きな科目にフォーカスして、その日は勉強するといいかもしれません。

 

➅勉強する理由を死ぬほど考える

なんのために勉強するのか明確にしておくことで、勉強のモチベーション向上に繋がります。

自分のなりたい理想の姿を日々”死ぬほど”考えることが好奇心持ち続けるポイントです。

ぞのためにも私たち大人は子供に勉強しろというのではなく、勉強したらこうなれるという将来の姿を教えてあげることが大切です。

 

➆海馬の特徴を理解する

子供は機械的暗記が得意です。機械的暗記とは、情報を「コピー&ペースト」するかのように暗記するということです。

この機械的暗記する能力は大人になると低下してしまいます。

しかし大人になると記憶力が下がるというわけではありません。記憶方法が切り替わるのです。

大人の脳は連合記憶と呼ばれる何かと何かを結び付けて覚えることに適しています。

脳の中では脳神経細胞ニューロン)同士がネットワークを作り、情報を伝達しあっています。つまり、このニューロン同士が情報をスムーズに伝達できている状態が暗記したということになります。

したがって、情報を結び付ける工夫(例えば、語呂合わせで覚えるなど)が大人になってくるとより必要となってきます。

さらには繰り返すことによって、ニューロン同士の繋がりが強くなり忘れにくい情報となっていきます。

 

➇集中力を保つ工夫

時間や場所を上手に使って、習慣化してしまうことでスムーズな集中へとつながっていきます。また、どこで勉強するかなど脳が決定しなければいけないことが減るので、脳の負担も軽減します。

 

このように当たり前ではありますが、学習と脳は強く関係しています。

これからも、脳科学についての知識と学習を結び付けながら勉強に励んでいこうと思います。